胃痛の原因はもしかしてピロリ菌!?
胃痛・胃がんの原因として恐れられているピロリ菌。
では一体いつ、どうやって感染するのでしょうか。ピロリ菌に感染する原因を解説します。
ピロリ菌の感染はどうやって起こる?
最も大きな感染原因は「生水」

今や上下水道の整備は当たり前のように行われていますが、少し前までは井戸水などの生水を生活用水として使用していた頃がありました。
ピロリ菌の感染経路は未だはっきりとはされていませんが、実はこの生水の中にピロリ菌が生息しており、そこが感染の原因である可能性が高いとされてきました。
これは海外の生水で検出された報告が多いこと、現在の感染者が50代以上の年齢に偏っていること、そして日本で上下水道の整備が整ったことで感染者数が減少していることから言われています。
今では生水によるピロリ菌の感染は少なくなってきましたが、他にもゴキブリがピロリ菌を運んでいるという可能性が指摘されています。
キッチン周りや食べ物の置いてある場所にゴキブリが通ってしまえば、感染しないとは言い切れません。
5歳以下の乳幼児は感染に要注意!

今では上下水道の整備が整っており、日本は世界的に見て珍しく、水道水を飲んでも健康を害さないほど綺麗な水が供給されるようになりました。
しかし、ピロリ菌は口から口へも感染するため、胃の酸性度が低い乳幼児の場合、保菌者の人が口の中で噛み砕いた食べ物を与えられたり、口移しをすることによってピロリ菌が胃へ到達し、感染の原因となってしまうことがあります。
小さいころに生水を使用していなかった世代のピロリ菌感染は、ほとんどの場合がこういった家庭内感染によるものです。
そのため、現在でも乳幼児のいる家庭では特に注意をし、ピロリ菌の感染を防ぐことが非常に大切です。
ピロリ菌が感染するとどうなる?

実は、ピロリ菌は感染しているだけでは胃痛などの症状は出ません。
ピロリ菌によって胃粘膜が破壊されることによって病気が発症し、また症状が現れます。
ピロリ菌によって引き起こされる病気
- 慢性胃炎(長期化すると、萎縮性胃炎)
- 胃・十二指腸潰瘍
- 胃ポリープ
- 腸上皮化生
- 胃MALTリンパ腫
- 特発性血小板減少性紫斑病
- 機能性胃腸症
- 胃がん
ピロリ菌によって病気が発症した時の代表的症状
- 胃もたれ
- 胃痛
- 吐き気・嘔吐
- 空腹時の胃痛
- 食後の腹痛
- 食欲不振
症状が現れている時には既に何らかの病気にかかっている可能性があるので、早急に検査を行うことが大切です。
現在では、医療機関と同等の検査が自宅で行える「郵送検査キット」があります。
仕事で病院に間に合わない、なるべく病院に行きたくないという方でも、好きな時間に精度の高い検査を受けることができます。
症状にピンときた方は、ぜひ積極的に検査を受けてみましょう。